だけどそれを言葉にして出すことは出来ない。 耳は嫌だって、前から何度も言っているのにわざとそこを攻める薫くんに、あたしの口から出るのは甘い声だけ。 「薫、くんっ⋯」 「なに」 「ドキドキ、うるさいっ⋯、」 全身薫くんの香りに包まれて、大好きな薫くんが目の前にいて、あたしに触れている。 ぎゅ、と掴んだ薫くんの服。 それを見て薫くんは「煩いね、柑奈の心臓」そう言って深いキスをした。