ハニーシガレット 【完】







ベッドの上に座ったあたしの身体を薫くんが押し倒す。

薫くんの香りのするシーツを無意識に掴んだ。



「柑奈」

「っ、なんでしょう⋯」

「なんでいつもそんな緊張すんの」

「っひ、」



カプリ、と耳を噛まれて小さな声が零れる。

あたしは耳が弱いんだ。

薫くんに会って初めて気付いたことの1つ。



そんな事、薫くんだってわかっているはずなのに、形をなぞる様にゆっくりと舌を這わせていく薫くんに、はっ、と吐息を漏らしてしまう。



「いっつも身体カチカチでさ、いつになったら慣れてくれるわけ?」



耳元で聞こえる薫くんの声に、こんなのに慣れれるはずがないでしょ、と言いたくなる。

だって、薫くんの手があたしに触れる度に身体が熱くなってドキドキして、もう何もかもが刺激的で心地よくて。



わけがわからなくなっちゃうんだもん。