もう怒った。 というか、怒ったふりする。 だって薫くんにも少しだけ困って欲しくて。 アタフタして欲しくて。 「上がったの?」 「うん」 「じゃあ俺も入ってくるから」 「ん」 あたしは怒ったふりをする事を決めた。