「薫くん、」
「ダメなもんはダメ」
「明日薫くんに会えないの?」
「毎日会わなくてもいいでしょ」
「あたしは毎日会いたいよ」
昨日も一昨日もその前も、その前なんかはお泊まりだってしちゃったけど、あたしは毎日会いたい。
毎日だって足りないくらい、薫くんと居たいのに。
だけどあんまり我儘を言うと嫌われてしまうかもしれないから、ここはグッと我慢しなくちゃ。
「薫くん、浮気しないでね」
「なに急に」
「だって大好きなんだもん」
ぎゅっ、と隣に座る薫くんの腕に手を絡ませて寄り掛かる。
不安なんだよ、薫くん。
あたし知ってるんだから。
最近、初音はつねさんって人と仲がいいこと知ってるんだから。
女の人は名前で呼ばない薫くんが珍しく名前で呼んでいるって、気付いてるんだから。



