入ったお蕎麦屋さんは賑わっていて人気のお店らしく、少しだけ並んでお店に入る事が出来た。
お店の外からは職人の人が蕎麦を打っているところが見えて本格的で、お店の雰囲気も良く、薫くんと一緒にざる蕎麦を注文したあたしはズルズルっと勢いよく啜り食べた。
肝心の味もそれはもう、本当に香りもよくて美味しかった。
「美味しかったね、薫くん」
「うん」
「そろそろ映画館行っておく?」
「ん」
この前観れなかった映画を観る為、映画館へと向かう。
前を歩く薫くんの何も持っていない手を見つけて手を伸ばす。
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