「じゃあ明日はダメだね」

「うん」

「わかった⋯諦める⋯」

「そうして」



薫くんと映画観たかったけど、バイトならしょうがない。

しょうがない⋯。



「バイト頑張ってね」

「ありがと」

「明日バイト先行っても⋯」

「それしたらマジで怒るから」



キッと私を睨んだ薫くんに慌てて「わかってるよ」と頷いた。