何かの間違いであって欲しかった。
だけど卒業式、もう会えないんだと思ったら寂しくて。
これからも俺の隣で笑っててよって思ってしまったらもう、何十回と聞いた言葉を断るなんて出来なかった。
これが最後だと思っているのかこっちにまで緊張が伝わってくる柑奈の告白はお日柄も良く⋯という意味のわからない言葉から始まり、卒業おめでとうございますを通って俺との思い出を散々語られた後に、やっと本題に入った。
「もう会えないのは嫌で⋯、あの、あたし薫先輩の為ならなんでもします!毎日大好きって言うし、毎日可愛いって思ってもらえる様に努力するし⋯、」
「⋯」
「何回も伝えた様にあたしは本気で薫先輩のことが大好きで⋯、きっと、これ以上に好きな人は今後現れないっていうか、もう運命だ!ってあたしは思ってて、」
「⋯」
「何があっても好きな気持ちは変わらないです。だから⋯、だからっ⋯、」
どっちが卒業式だよって言いたくなるくらい目を赤くしながら必死に言葉を紡いでいく柑奈は少し面白くて。
「あたしと付き合ってください!!」
目だけじゃなく顔まで赤くさせた柑奈を可愛いなんて思った。



