上級生から文句を言われても、どれだけ冷たく接しても諦めないのは一種の執念なんじゃないかと思う程、柑奈はいつだって真っ直ぐに気持ちを伝えてくれていた。
だからだろうか。
好きなんて気持ちに縁なんてないと思っていたのに。
誰かに縛られるのも毎日一緒に過ごすのもあーして欲しいこーして欲しいと言われるのも絶対に嫌だったはずなのに。
下らない話を聞いていたい。
隣でヘラヘラ笑っていて欲しい。
よく通る澄んだ声で名前を読んで欲しい。
目が追うのは、太陽みたいな女の子。
俺のことを優しいと言い、しつこいくらいに感情を伝えてくる変わった奴。
あー、ありえないでしょ。
コレが好きとか、多分何かの間違いだ。
だって如何にもうるさそうで、付き合ったら面倒そう。
それなのに、それもいっかって思うなんてきっとどうかしている。
どうかしてる、本当に。



