ハニーシガレット 【完】













「柑奈ーーっ!!ぜってぇ幸せになれよおお!!!」




次の日、趣里と陸斗にどうなったか聞かせろ!と空き教室に連れられて昨日のことを話せばまるで自分のことのように喜んでくれた陸斗とその横で嬉しそうに微笑む趣里になんだか泣きそうになった。




「俺を振るなんて勿体ないことするって思ってたけど、それが柑奈の一番の幸せならもう俺は応援しまくるぞ、後悔はしてねぇし」



昨日薫くんに言われたことをそのまま陸斗に伝えれば、「このまま気まずくなるのも嫌だったから、柑奈がよければこれからも友達でいてくれ」と言われてすぐに頷いた。



「まだ、未練はほんのすこーしだけあるけど、友達として過ごすうちに吹っ切って見せるし柑奈以上に好きになれる人見つけるから」

「うん、ありがとう陸斗」

「つーかマジで何か清々しいっつーか、告白して振られて、柑奈もまた薫先輩と一緒にいることになって、気持ちが楽んなったから、多分俺すぐいい人見つけられる気がする」

「うん」

「だからっつーのも変だけどこれからも友達でいよーぜ。んで、お互い負けないくらい幸せになろうぜ」



「ほら」と差し出された右手に、握手をするようにして手を重ねる。

友情として握られた手のひらはとても力強く心強かった。



そして趣里も。




「私は柑奈が笑っていればいいから。だからもう泣いちゃダメだよ、どうしてもっていう時は私を頼って」



お姉ちゃんみたいな優しい表情で微笑んでくれた。