ハニーシガレット 【完】







「なんか薫くん今日は優しいね」

「反省もしたし、今日くらいはね」

「毎日がいい」

「考えとく」


髪を撫でながら寄り添うように薫くんに身体を預ける。一週間会わないだけで、あたしは薫くん不足だ。

だけどこの一週間は何ヶ月、何年というくらい長く感じて、とても濃い一週間だった。



もう二度と、薫くんと離れたくない。





「ココア冷めたけど、入れ直す?」


ちらりとココアの入ったマグカップに視線を移した薫くんに、ゆっくりと首を振る。

今は、ココアを温め直す時間さえも惜しい。

マグカップに向けられた視線にも嫉妬してしまう。




「一緒にいたい。くっついてたい」

「元サヤ記念?」

「あは、その言い方はやだ」

「じゃあ何がいい?」

「仲直りがいい」

「仲直り記念?」

「うん。でも、記念とかじゃなくて薫くんといたいの」

「うん」

「大好きだから」

「…ん」



寄りかかったあたしをきゅっと抱きしめてくれた薫くんの事を、大好きだなあと感じた。