「柑奈が薫先輩のこと凄く好きなことわかってる。でも、それが柑奈を苦しめてるんだったらこのままわかったなんてカッコつけて引き下がることなんて出来ねぇよ」
「っ」
「俺は薫先輩より柑奈を笑わせることが出来る自信があるし、絶対に泣かせない自信もある」
「…陸斗」
「まだ俺を好きじゃなくてもいいって言っても俺を選んでくれることはねぇの?」
陸斗の真っ直ぐな瞳に見つめられながら、ゆっくりと首を横に振る。
「陸斗がいいって言ってもあたしが許せない」
「…」
「それにあたしは薫くんの事でいっぱい泣いたし傷ついたけど、それ以上に毎日幸せだったし、好きな気持ちはちっとも褪せていないんだ」
「…」
「今も大好きで堪らなくて、きっと薫くん以上に好きな人は現れない。薫くんのことが世界で一番大好きなんだ」
陸斗が真っ直ぐ見つめているからこそ、真剣な気持ちを伝えてくれているからこそ、あたしも正直な気持ちを嘘偽りなく、隠すことなく話した。
「それが一週間考えて出した柑奈の答え?」
「うん」
しっかりと頷いたあたしに陸斗は「わかった」と震えた声で呟いた。



