「か、可愛い⋯?」
こんな事聞くの、本当は凄く恥ずかしい。
だけどあたしから聞かないと薫くんは可愛いなんて口にしてくれないだろうから⋯。
勇気を出して言葉に出してみればまた、クッキリとした二重が特徴的な切れ長の瞳に見つめられた。
「だから新鮮って言ってるじゃん」
「へっ?」
「珍しいと思っただけだから」
「あ⋯、でも、可愛いなって一瞬でも⋯」
「⋯」
「思ってくれたりした⋯?」
「⋯」
「⋯っ、しました、か?」
やっぱり、凄く恥ずかしい。
あたしが可愛くないことくらい知ってるし、ましてや美人でもないことは充分過ぎるほど自覚しているけれど、やっぱり薫くんには⋯、薫くんにだけは可愛いって思ってもらいたいからこうして今日はポニーテールにしてみたわけだし⋯。
その言葉が欲しい、けれど貰えなかったときの落胆といったらない。



