十分程ベンチで休んで、それからはあまり絶叫系には乗らずにショーを見たりゆったりとしたアトラクションに乗って楽しんだ。
そして閉園時間も近づいてきた頃。
「次で最後にするか」
「うん。何乗ろっか?」
「観覧車、とがどう?」
夕日のオレンジに照らされた陸斗が見あげなのは遊園地一番の目玉でもある大観覧車。
そういえばまだ乗っていなかったなあと思いながら頷いた。
観覧車は意外と空いていて列に並んでから五分程度で乗ることが出来た。
「やったピンクだ」
「ピンク好きなんだ」
「うん、可愛いから」
運良く好きな色であるピンク色のゴンドラに乗ることが出来て気分が上がる。
パタンと閉められたドア。
向かい合わせに座ったあたし達。
小さく狭い箱の中で、なんだか少しだけ気はずかしくなった。
そういえばこんな風に陸斗と二人きりになったことはなかったかもしれない。
「陸斗は高いところ平気?」
「平気。つーかジェットコースターの時も言ったじゃん」
こういう時会話をリードしてくれる陸斗が黙り込んで外の景色ばかり見るからからなんだか気まずくて話題を探してみたけれど失敗した。
確かにそんな事を言っていた様な気がする。
「寒くない?」
「平気だよ」
丁度ゴンドラが1/4、つまり時計に見立てると九時のところに来たところでやっと陸斗がこっちを見た。
「ちょっと今から恥ずかしいこと言っていい?」



