ハニーシガレット 【完】







黒髪とは違って若干色素の薄いブラウンの薫くんの瞳は光の加減によっては琥珀色にも見える。



「どうかした?薫くん」



じ、とあたしを見つめる薫くんに照れながらもあたしも同じように薫くんを見つめれば、形のいい唇が動いた。




「新鮮。柑奈が髪の毛結んでるの」




⋯っ!これはっ⋯!



「あ、えっとこれはね、趣里にやってもらって⋯あ⋯、か、可愛い?」



まさか薫くんの方から触れてくれるなんて思ってなかったから心の中でガッツポーズをしながらも、あ⋯、どうしよう。なんてまるで憧れのアイドルに握手会で褒められたみたいにキョドってしまう。

しかし、照れまくるあたしとは反対に薫くんは「その馬のしっぽみたいなのピョンピョンしてて気になっただけだから」と、いつも通りの反応。


馬のしっぽって!

馬のしっぽはもっとサラサラしてると思うんですけど!私結構クルクルな方だよ!?と、心の中で意味のわからないツッコミを入れつつも、もう一度聞いてみる。