電車に揺られること一時間。
やって来たのはここら辺では人気の大きな遊園地だ。
「うわー!あれ乗りたい!」
「最初から絶叫系かよ!?まあいいけど」
「早く行こ!」
遊園地が久しぶりということもありはしゃぐあたしに陸斗は苦笑いを零しながらもノリノリで。
「落ちる瞬間両手上げようぜ」
「えー、まあいいよ?」
「とかいって可愛子ぶって目とか瞑るなよ」
「あたしこういうの得意なんだ。陸斗こそブルブル震えたりしないでよ?」
「しねぇよ。高所恐怖症じゃねぇし」
ジェットコースターの列に並んでいる間も話題が途切れる事なく、あっという間に順番が巡ってきた。
「ワクワクするね」
「手上げんの忘れんなよ?」
運良く一番前に座ることの出来たあたしたち。
安全バーの確認を係員の人がしてくれて、ブザー音と共にガタンっとジェットコースターが動き出す。
カタン、カタン、とゆっくりとレーンを登っていく。
身体はとっくに後ろに斜めに傾いていて、澄み渡った青空が視界いっぱいに広がる。
「もうすぐだね」
「せーのって言ったら手上げるんだぞ」
「オッケー」
そんな会話をしていればもう、目の前にレーンは見えなくて。
「 ────せーのっ!!!」
「キャーーーっ!!!!」
顔中に風を浴びながら、身体の浮く…というより内臓が浮くような感覚と共に思いっきり手を上げた。



