ハニーシガレット 【完】






その日の放課後も三人で帰った。




「明日の昼飯はなに食おっかなー」

「明日朝から体育あるから絶対お腹空くよね!」

「朝飯大量に食っておくか」

「私は唐揚げでも食べようかしら」

「朝っぱらから唐揚げ~!?」



趣里の発言に陸斗がげんなりとした表情を見せる。



「何よ。文句あるの?」

「文句っつーか翌朝からそんな脂っこいもの食えるなあって…」

「趣里って細いのにいっぱい食べるよね!普通に炭水化物も食べるし」

「体質ってやつじゃない?」

「羨ましいなあ」



綺麗な顔と抜群のスタイル。
趣里は女のあたしから見ても憧れる女の子だ。

すり、と趣里の腕に手を回してくっつけばいい香りもして。



「趣里ってあたしの憧れる女の子って感じだなあ」

「それは光栄。ありがとう」

「ちょっと変わってるところもあるけどね」

「それは喜んでもいいの?」

「もちろん!」



趣里のことが大好きだと思うと同時に、薫くんに言われた言葉を思い出す。





『お前の好きも相当軽いんじゃねえの』





あの日、一番傷ついた言葉だ。