陸斗の告白によって空き教室には何とも言えない空気が流れた。
陸斗の告白は想像していなかったもので、ずっと気の合う友達だと思っていたから戸惑わないわけがなかった。それにあたしは陸斗の想いには答えられない。
「⋯陸斗、あたしっ、」
だから「ごめん」そう言おうとしたあたしの言葉を遮るように陸斗が声を発した。
「返事は今はしないで欲しい」
「⋯っ」
「柑奈の気持ちもわかってる。でも、今柑奈は薫先輩の彼女じゃないだろ⋯?」
「⋯でも、」
「頼むから俺にもチャンスくれよ」
昨日、薫くんの為なら陸斗と友達としての距離を置いたっていいと思っていた。
それが薄情でも最低でも仕方ないって思っていた。
けれど今、あたしは薫くんと別れていて、目の前では陸斗が苦しそうに見ていて。
「別れたんなら、俺と一瞬でもいいから向き合ってくれよ」
あたしは陸斗の想いに向き合ってから答えを出すべきなのかもしれないって思った。



