結局眠りにつけたのは空が白みだした朝方で、泣き疲れ意識を失う様に目を閉じた。




それから二時間程してお父さんが起こしにきてくれたけれどあたしの顔は相当酷いことになっているらしく「学校休む?」と聞かれるくらいだった。


学校に行く元気はない。でもここで何もかもから逃げ出してしまうと本当に心が粉々に再生されなくなってしまいそうでなんとか学校に行く支度を整えた。

顔を洗う時に鏡に映ったあたしの顔は寝不足と泣き過ぎで本当に本当に酷くお父さんが心配するのは無理もなかった。





「いってきます⋯」

「今日は早く帰ってこれるからお父さんハンバーグ作ってあげるからな!」





そう言いながら見送ってくれたお父さんはとても心配そうな顔をしていて、お父さんにそんな顔をさせてしまっていることが心苦しかった。

でも、今は無理に笑う元気もない。
何があったのか話せるほど傷が癒えたわけでもない。きっとお父さんは大体の事は察しているのかもしれないけれど⋯。


だからお父さんには本当に心配をかけてしまっているけれど、気丈に振る舞えるはずもなく、ハンバーグを作ってくれるという言葉に何も返すことなく家を出た。