ハニーシガレット 【完】






ビビってるよ。

自信なんてないよ。
初音さんを知る前からずっとない。


だから、必死なんじゃない。


薫くんに好きでいて欲しくて趣里に髪型可愛くしてもらったり、好きって言葉にしたり、好きだって言ってもらえるように頑張ってるんだよ。


なのに初音さんは何で簡単に「自信ないの?」なんて言うの。


なにも、ちっともあたしの気持ちなんて理解しようとしないクセに心だけ抉ってこないでよ。




「っ彼女として、不安なんです」

「え?」

「薫くんが他の女の人と仲良くしてると不安で⋯悲しくなるから⋯だから、あんまりそういうことしないでくださいっ⋯」



強気で言おうと思っていたのに、やっぱりあたしは臆病者みたい。

少し心を抉られただけですぐ弱虫になってしまう。



「薫くんも初音さんもお互いのこと友達だって言うのならそれでいいです。でも、お泊まりとかはしないでください⋯」

「それは薫に言ってよ」

「っ電話も⋯!勝手にあたしの彼氏の電話に出ないでください⋯!!」



それでも、ここで負けてはダメだと初音さんを強く見つめる。

もう、友達ならそれでいいから。初音さんが薫くんを好きとかもう気にしないから。


だからどうか、これ以上引っ掻き回さないで。