時間にして僅か五分。
「はい、出来た」
そう言って前にかざされた手鏡の中に映るあたしの髪の毛は高い位置で結ばれた髪の毛と横髪がとっても可愛くてテンションが上がる。
「わぁ、可愛い⋯!」
「柑奈は髪の毛がフワフワしてるからやっぱりこういう髪型も似合うね」
「趣里のおかげだよ~、ありがとう!」
鏡越しにそう伝えればふわりと笑う趣里が見えて、その笑みの可愛らしさにうっ、と心臓がやられた。
「さ、柑奈。そろそろ行かないとまずいんじゃない?」
趣里に言われて時計を確認すれば薫くんとの約束三十分前。
「うん!そろそろ行かなくちゃ。ありがとう趣里!」
「また明日」
「またね⋯!」
趣里にお礼を言って、薫くんの元まで急いだ。



