週明けのあたしは趣里が引くほど覇気がなかった。
「どうしたの、顔色悪いよ?」
「⋯薫くんと喧嘩した」
「あら珍しい」
「酷いこともいっぱい言っちゃったよぉ⋯」
「ちょ、泣かないでよ」
「だってぇ~、」
昨日のことを思い出すと我慢できずに涙が出てきてしまう。
「なに泣いてんだよ、目もすげぇ腫れてるし」
「陸斗っ」
泣き始めたあたしを見て隣の席に座っていた陸斗が話に入ってくる。
「薫先輩と別れたの?」
しかし陸斗は趣里とは違いこの状況を面白がっている様だ。
「別れてないっ!」
「じゃあ何をそんなに落ち込んでるんだよ」
「それは⋯」
「ちょっと陸斗は黙っていてくれない?柑奈、話したくなければ話さなくてもいいんだからね?」
揶揄う陸斗を注意しながら背中を摩ってくれている趣里の手はとても温かい。



