「あたし⋯もうイヤ」
「柑奈、」
「もう、ヤダっ」
大好きなのに、大好きなのに、薫くんの事が大嫌い。
初音さんを庇ってるの?初音さんが大切なの?
なんで?あんなに意地悪なのに?って。
薫くんは初音さんの気持ちに気付いてないの?って。
ズキズキ痛む胸が苦しくて息がしづらい。
「なんでいっつもそうなの⋯?」
「⋯、」
「もうやだっ⋯薫くん⋯」
息苦しくて、痛くて。言いたくない言葉も出てしまう。どうにか楽になりたくて、目の前にいる薫くんに汚い感情をぶつけてしまう。
「薫くんといると辛いっ⋯」
今、この瞬間だけの感情をぶつけてしまう。



