痛む心はきゅっ、なんて生易しいものではない。
ズタズタに切り刻まれたみたいに、ガンガンとナイフを突き刺されているみたいに、痛い。
「何で、そんなこというの⋯?」
「⋯かん、」
「なんで何もわかってくれないのっ!?」
叫んだあたしに再び触れようと手を伸ばしていた薫くんが動きを止める。
嗚呼、もう、限界。
薫くんのこと大好きだけど、大好きだけど、⋯⋯大好きだから、辛い。
苦しい。
「薫くんは初音さんのことが好きなの?」
こんな質問、馬鹿げてる。
いくらなんでも子ども過ぎる。
本心で思っているわけでもない。
だけど、もう心が痛くて痛くて仕様がないの。
好きだと即答してくれない薫くんに不満と不安ばかりが募る。



