ハニーシガレット 【完】






何を言って欲しい、って明確にあるわけではないけれど、あたしの言葉に「うん」としか相槌を打ってくれない薫くんにイライラが募っていく。

あたしを落ち着けようとしてくれているのかもしれない。
話を聞こうとしてくれているのかもしれない。

だけど、面倒だと、呆れられているのかもしれない。



「柑奈」


責められているようで、嫌なの。



「寝過ごしてごめん」

「⋯、」

「初音は、良かれと思ってやってくれたんだと思う。けど余計なことだったよな」

「⋯、」

「俺も、配慮が足りなかった」



ああ、もう。

なんでそうなの。

そんな言葉、いらないんだって。


むずむずとする心が痒くてもどかしくてしょうがない。