「徹夜するならっ、夜中でも明け方でもいいから連絡してよっ⋯!こんなんならやっぱデートナシって連絡の方がずっとマシだよ⋯」
「⋯」
「時間になっても来なくて、心配したのにっ⋯⋯初音さんが電話に出た時のあたしの気持ちわかるっ⋯?」
「⋯ごめん」
あたしの目を見て謝罪の言葉を口にする薫くんにぎゅっと、胸が痛む。
また、めんどくさい女だと思われたかも。
せっかくデートなのに、あたしがぶち壊しているかも。
また、自分が嫌になる。
だけどもう、これ以上モヤモヤしたままはもっと嫌。
薫くんが言う「ごめん」すら、ちゃんとあたしの気持ちを理解して言ってくれたのかと疑ってしまう。



