「もちろん、助かりもした!ありがとう」
『ん』
「薫くんのおかげで今日は元気いっぱいだよ~」
『それはヨカッタ』
「ん??今カタコトだった気が⋯」
そう言って笑えば電話の向こうからも短く笑う声が聞こえてきて、幸せだなあと思う。
あたしの幸せメーターはすぐにいっぱいになる。特に薫くんに限っては振り切れるほど。
「薫くん、すき。もう大好き」
『そ、』
「うん、もうね、薫くんのこと好きすぎて困る」
『柑奈に羞恥心ってもんはないの?』
「え!あるよ、あるある。でも言いたかったの!」
『へぇ』
まるで興味のない薫くんにつれないなあ、と思いながらも昨日のことがあったからかこのやり取りすらも楽しくて。
まだまだ電話を続けたいところだけど生憎、頭上には授業開始のチャイムが鳴っている。
「薫くん、もう授業始まるから電話切るね」
『うん、ちゃんと勉強しなよ』
「わかってるよ、薫くんに怒られないようにしなくちゃだからね」
『自分の為にやれよ、バカ』
「も、もちろんだよ⋯!」
薫くんはそういうところも厳しくて。
だけど言っていることは尤もだから、慌てて頷いた。
ちゃんとしないと、薫くんに呆れられちゃうし、自分の為にもよくない。



