翌日、すっかり元気になったあたしは昨日無断欠席をした為、朝一番に職員室に呼び出され、経緯を説明し、心配とお説教を食らった。
「お疲れさま」
「朝から災難だったな!」
教室に行けば趣里と陸斗が待っていて、昨日心配を掛けたことを二人にも謝った。
「もう体調は大丈夫なの?」
「うん、バッチリ」
心配そうに見つめる趣里ににこりと笑ってオッケーマークを作ってみせれば「よかった」とキュンとするような笑みを返される。
美人なのに可愛いって、本当にずるいなあ。
と、趣里をうっとりとした表情で見ていれば「あの後薫先輩が看てくれたのか?」と陸斗に聞かれ頷く。
「ふぅん」
「何よ、ちゃんと付き合ってたでしょ?」
ふふんと鼻を鳴らしたあたしに陸斗が「は?」と大袈裟に声を出した。