ハニーシガレット 【完】






ちゃんとね、わかっているんだよ。


自分のダメなところは理解しているんだよ。




まず、薫くんに甘えてばっかなところでしょ。

年上で、あたしなんかよりずっと心が大人の薫くんにこれでもかってほど甘えてしまっている。この前の雨の日だってそう。今だってそう。結局はいつも前を歩く薫くんが、後ろで立ち止まったままのあたしのところへ戻ってきて寄り添ってくれるんだ。



それと、我儘ばっかりなところ。

小さなことから大きなことまで、欲張りなあたしは薫くんの1から10まで知りたくて独占したくて、気を引きたくて堪らなくて、欲深くて我儘なことばかり思ってしまう。



それに、ヤキモチばっか妬くところも。

束縛はしたくないのに、ほんの小さなことでも嫉妬してしまう。



あとは、ウザいところ、すぐ泣くところ、迷惑ばっかかけるところ、よく怒らせるところ⋯、言い出したらキリがないくらい、ダメなところばかり思い浮かんで、落ち込むくらいにはダメなところはわかっているんだ。




薫くんへの愛は誰にも負けないけど、反対に薫くんはあたしのどこが良いんだろうって、不思議で堪らない。