ベッドに入って温かい布団を被る。
ベッドの傍に腰を下ろした薫くんを下から見上げて、ドキドキしする。
だってなかなかこの距離で薫くんを見上げることはないから。
今、あたしと薫くんの距離はあたし達の身長差より短くて。その上寝転がっている姿を見下ろされているという状態に無性にドキドキした。
「薫くん⋯」
「なに笑ってんの」
「嬉しくて」
「は?」
クスクスと笑うあたしに薫くんは奇怪な表情をする。
それはそうだろう。風邪を引いていたくせに今はヘラヘラとしているなんて。
でもね、薫くんが心配してくれて、ここに今いるというのはとても嬉しいことなんだ。



