◇◇◇ 朝、学校に着いたあたしは教室の端の席で一人本を読んでいる人物の肩を叩いた。 「趣里<しゅり>おはよう」 「⋯おはよう」 「何の本読んでるの?」 「偉人名言集」 「面白い?それ」 「面白いよ。為になるし」 「あたしも読んでみようかな」 「面白いけど、多分柑奈の趣味には合わないと思うけどね」 そう言って真ん中ら辺にしおりを挟んで本を閉じた趣里はあたしの親友。 長いストレートの黒髪とミステリアスな雰囲気を持ったつり上がった目が特徴的なクールビューティさんだ。