「はぁっ⋯、疲れた⋯」
やっとの思いで薬箱にあった風邪薬を飲んでそのままリビングにあるソファーに寝転ぶ。
もう、またあの長い道のりを上がっていく体力はない。
「うう⋯、さむ、」
ソファーの肘掛に掛けられていた大きめのブランケットを引き寄せて身体を縮こませる。
「はぁっ⋯、」と漏らした息はとても熱いのにガクガク震える身体。
お昼まで寝ていたくせに、ご飯だって食べていないくせに、縮こまっていると強烈な眠気が襲ってきてそのまま目を閉じた。
せめてこの時趣里と薫くんに連絡を入れておけばよかったと後悔するのは数時間後のこと。



