薬箱は一階の和室に置いてある。 階段を降りなければいけないのか⋯⋯。 普段なら何の気も無しに利用している階段が今では無限に続いているような気がして気が遠くなる。 それくらい、身体が怠くて重くて仕方がないのだ。 「でもくすりっ⋯、飲まなきゃ⋯」 この状態で病院に行けるはずもなく、ならばと必死に身体に力を入れてゆっくり、一歩ずつ段差を降りていく。