ハニーシガレット 【完】








だけど、そんなグチャグチャした心も、薫くんからの言葉があればすぐに綺麗になる気がするの。



「言って」

「⋯」

「好きって、言ってっ⋯」


無理やり言わせて何の意味があるんだろう。

でも、今の私には、自然と出た言葉じゃなくても意味を感じることが出来るから。だから⋯。




「好きだよ」



キュンとしたような、ズキンとしたような。
薫くんからの好きにこんなにももどかしい気持ちになったのは初めてだった。


だけどやっぱり、嬉しくて。

その言葉は本音だと、シャイでぶっきらぼうで天邪鬼な薫くんの本音なのだと、信じたくて、背中に回した手に一層、力を込めた。