「か、かかか薫くん!今、かかか、彼女って⋯!」
「ちょっと黙っててね」
「っあ、了解しました⋯!」
もう初音さんとか頭の中からすっぱり抜けて、薫くんの口から発せられた“彼女”というワードに瞳がうるうるしている。
思えば、薫くんがあたしを彼女だと認めてくれたのはこれが初めてじゃないだろうか?
いや、ちゃんと告白してOKは貰えたけど!
でもなんか今ので自信が持てた気がする。
あたし、薫くんの彼女なんだ⋯!
と、一人の世界に浸っていると、
「薫の彼女⋯さん?」
信じられない。と言いたげな初音さんが眉を寄せてあたしの方を見る。
けれどそのしかめっ面も薫くんが「そうだけど何?」と言ったことにより、慌てた様にニコりと微笑んだ。
でもあたしは見たぞ。
こんなのが?薫の彼女?っていう視線をビシビシと感じた。
やっぱりこの人、薫くんが好きなんだと、女の勘でわかった。



