「は?」 オーダーを取りにきたのは、幸か不幸か。薫くんだった。 「なにやってんの、柑柰」 「あ⋯。えっと⋯」 「何してんの?」 腰からエプロンを巻いた薫くんはスタイルの良さが際立ってとてもカッコよかった。 居酒屋の背景がまるで高級フレンチのレストランの様⋯。 「柑柰」 初めて見る薫くんの姿に見とれていれば薫くんの冷めた視線が突き刺さる。 深く眉間に皺が寄って、上から見下ろすその姿はまるで大魔王のよう。 「なにやってんの、お前」 そりゃあもう、顔くんはブチ切れていた。