時刻は夜の8時を回った所。
薫くんのバイト先は前に聞いたことがあるから名前を頼りにスマホのマップ機能で場所を調べながら歩いていく。
「あ、ここだ」
飲食店が立ち並ぶ中で、薫くんがアルバイトをしているお店を見つけた。
そこはチェーン展開されている居酒屋で、だけどThe居酒屋というよりは普通の飲食店に居酒屋の雰囲気を合わせたような、未成年のあたしでも入れるお店だ。
もちろん、未成年のあたしには酒類は提供されない。
「⋯よし!」
メッセージアプリを開き、「今日バイト?」と送ったのに対して「バイト」と返ってきたのを何度も確認してから入店した。



