でも、これでも頑張って薫くんに応えようとしてるんだよ。 そう思いを込めて薫くんを見つめる。 あたし達の間に紡がれた銀色の糸がキラリと光った。 「薫くん⋯」 「相変わらず下手くそだね、柑奈は」 「⋯っ」 柑奈“は”って、その“は”に何か意味が含まれているのかなんてわからない。 もしかしたら、深い意味があるのかもしれないし、ただあたしの反応を見てからかってるだけかもしれない。 「もっと上手くできないの?」 もう一回、と言うようにゆっくり瞳を閉じた薫くんにもう一度、唇を重ねた。