その後、たっぷり温まったあたしはホットココアを作っていてくれた薫くんと入れ替わる様にしてソファーに座った。
薫くんがシャワーを浴びている間、目がいってしまうのはやはりスマートフォンで。
テーブルの上にあるそれにチラチラと目線が向いてしまう。
「⋯、初音、か⋯」
それがあの電話の人なのかは定かではないけど、やっぱり気になるのはその人で。
薫くんとどういう関係なんだろうと詮索してしまう。
いや、友達だってわかってるけどね。
わかってるけど⋯、薫くんが呼び捨てで呼ぶ人⋯って、一体どんな人なんだろう。
嗚呼、もう、彼女をこんなにも不安にさせるなんて。
「薫くんのバカヤロー⋯」



