“ただの”可愛い彼氏

帰ろっか,と純に言われて,私は思い出す。

ジュース!!



「香奈?」



近くの自販機に走って,ガコンと落としたジュースを純に渡した。



「……おしるこ?」



んっと渡すと,純は呆けた顔をした。



「あげる!」

「いや,季節感」



言われてみると,今はハロウィンの遠い夏。

メインがおかしなところに言ってしまったみたい。

反省。

もう一個買いに行こうと背を向けて,純はワケわからなそうにしながらもこれでいいと笑ってくれた。

別れて家に帰る。

夜を楽しみにワクワクと。

いつもの事だけど,今日はとってもかっこ良かったなぁと思いながら。

これ以上の彼は,私だけの秘密にしたい。

だから,ごめんねみんな。

またね。