「神崎、愛してる……」
溶けて、溶けて、溶けていく。縛って、縛って、神崎を縛って。脆弱な言葉で、残酷な言葉で、俺は神崎の心を雁字搦めにした。一生俺を好きでいて。一生俺を愛して。他のアイスを殺さないように。俺だけでいい。神崎の愛で殺されるのは。俺だけでいい。最期まで、最期の最期まで。冷え切った皮膚でも抱いといて。神崎。
青い光の粒子のような、夜空に浮かぶ星屑のような、そんなあまりにも美しい透明な涙が、神崎の両目から零れ落ちる。神崎は、綺麗だった。まっすぐ俺を見つめてくれる澄んだ瞳も、クールな人柄の裏で垣間見えた脆弱で繊細な心も、全部、全部、綺麗だった。
頬に添えた指先に、神崎の、星のような涙が降り注ぐ。皮肉にもその熱が溶解の後押しをするかのように、俺の体は一瞬にして溶けて。溶けて。溶けた。
神崎が事故に遭う夢を見た時、そこで死んだはずの彼が俺を抱き締めながら放った言葉。夢の中の俺の耳には届かなかったが、今ならその声がはっきりと胸に届いた。それは、繰り返された、愛の告白で。その言葉を最後に、報われた恋に底知れない幸福を感じながら溶ける俺は、手繰り寄せていた意識を静かに手放した。
「……秋月、愛してる」
END
溶けて、溶けて、溶けていく。縛って、縛って、神崎を縛って。脆弱な言葉で、残酷な言葉で、俺は神崎の心を雁字搦めにした。一生俺を好きでいて。一生俺を愛して。他のアイスを殺さないように。俺だけでいい。神崎の愛で殺されるのは。俺だけでいい。最期まで、最期の最期まで。冷え切った皮膚でも抱いといて。神崎。
青い光の粒子のような、夜空に浮かぶ星屑のような、そんなあまりにも美しい透明な涙が、神崎の両目から零れ落ちる。神崎は、綺麗だった。まっすぐ俺を見つめてくれる澄んだ瞳も、クールな人柄の裏で垣間見えた脆弱で繊細な心も、全部、全部、綺麗だった。
頬に添えた指先に、神崎の、星のような涙が降り注ぐ。皮肉にもその熱が溶解の後押しをするかのように、俺の体は一瞬にして溶けて。溶けて。溶けた。
神崎が事故に遭う夢を見た時、そこで死んだはずの彼が俺を抱き締めながら放った言葉。夢の中の俺の耳には届かなかったが、今ならその声がはっきりと胸に届いた。それは、繰り返された、愛の告白で。その言葉を最後に、報われた恋に底知れない幸福を感じながら溶ける俺は、手繰り寄せていた意識を静かに手放した。
「……秋月、愛してる」
END



