噛んで舐めて吸った白い首筋。濡れたそこに現れる薄い赤。いずれは消えてしまうだろうが、それはきっと俺が散ってしまってからだろう。溶けて。死んで。俺という人間を造形していた細胞が、無様に消滅した後の話。残された神崎を、深く傷つけ、苦しめる話。自分勝手な幸せを望む俺の、最低で、残酷な話。
「神崎」
囁くような声だった。弱々しくて、情けなくて、消え入りそうな声だった。神崎。その後に続く言葉が痞える。伝えたいのに、伝えられない。もうそこまで出ているのに、崩れそうなほど脆弱な彼の目を見たら、言えなかった。壊してしまうのが怖かった。その代わりに、押し倒すように強く、力強く、神崎を抱き締める。喉が痛い。熱い。胸が痛い。苦しい。
神崎が息を吸う。何か言葉を口にしようとして、でもそれは、形になることなく飲み込まれた。俺と同じように噛み砕く神崎は、抑えていた感情を露わにするように俺の背中に手を回した。肩に顔を埋められる。震えている手が、神崎が用意してくれた彼の服に皺を作った。余裕の感じられない行動。苦しそうに漏れる吐息のような嗚咽。
「神崎」
囁くような声だった。弱々しくて、情けなくて、消え入りそうな声だった。神崎。その後に続く言葉が痞える。伝えたいのに、伝えられない。もうそこまで出ているのに、崩れそうなほど脆弱な彼の目を見たら、言えなかった。壊してしまうのが怖かった。その代わりに、押し倒すように強く、力強く、神崎を抱き締める。喉が痛い。熱い。胸が痛い。苦しい。
神崎が息を吸う。何か言葉を口にしようとして、でもそれは、形になることなく飲み込まれた。俺と同じように噛み砕く神崎は、抑えていた感情を露わにするように俺の背中に手を回した。肩に顔を埋められる。震えている手が、神崎が用意してくれた彼の服に皺を作った。余裕の感じられない行動。苦しそうに漏れる吐息のような嗚咽。



