「カルティナ姫、今日のデートはフラワーパークに行こうと思っています」

「フラワーパーク?」

 確かにどこに行くのかは、当日まで聞いてはいなかったけど、フラワーパークと聞いて嬉しいなと思えた。

「はい。カルティナ姫は、花はお好きですか?」

「はい。好きです、とても」

 花はキレイだし、癒やされる。とても好き。

「それは良かったです。 今日行くのは、隣町のユーズリ町にあるフラワーパークですよ」

 ユーズリ町にフラワーパークがあるんだ。確かに、前に聞いたことがあったかも。

「そうなんですね。フラワーパークか……。すごく楽しみです」

「たくさん花、見れるといいですね」

「そうですね」

 花か……。花はいいよね、本当に。

「僕も大好きなんです、花が」

「花って、いいですよね」

「はい」

 花をたくさん見れると思うと、すごくワクワクする。癒やされるだろうな。

「ここからは、バスで行きましょう」

「はい」

 バス停でバスを待つこと、約五分。バスに乗り込んだわたしたちは、二人で並んで座っていく。

「楽しみですね」

 そしてバスは、フラワーパークに向けて走り出した。