と、カルナさんは微笑みを見せる。

「……あの、皆さんありがとうございます。その、お気持ちはとても嬉しいです」

「カルティナ姫……!」

「でもごめんなさい。……わたしはあなたたちの妻には、相応しくありません。だからこのお話は、聞かなかったことにさせてください」

 わたしがそう言うと、三人はがっくりと肩を落とす。 そして残念そうな表情を見せる。
 わたしはそんな三人に「本当にすみません……。でもわたしは、まだ誰とも結婚する気にはなれません」と再び言葉を漏らした。

「カルティナ姫」

 少しの沈黙の後、名前を呼んだのはカルナさんだった。

「は、はいっ……」

 わたしは一体、何を言われるのだろう……。 
 わたしには、そんな考えばかりが頭に浮かぶ。

「僕たちはあなたが嫌がるようなことは、一切致しません。それは結婚するまで、必ずお約束致します」

「……え?」

 カルナさんは一体、なんのことを言っているのだろう……?

「僕たちは今すぐに結婚相手を決めて欲しいとは、思っていません。少しずつ僕たちとの距離を縮めた上で、きちんと決めて欲しいと思っていますので」