【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜



「ん? あの三人と食事を?」

「ええ。 もちろん、お父様も一緒に」
 
「え?父さんもかい?」

 わたしとあの三人では、やはり話をするのは大変だと思う。 もちろん、楽しいとは思うけど……。
 特にあの三人を連れてきたのは男だし、やっぱりお父様にはその権利があると思うの。

「そうか、分かった。……では、父さんが食事会をセッティングしてあげよう」

「本当に? ありがとう、お父様」

 頼るべきものは、やはりお父様よね。さすが、お父様!  

「まあカルティナの頼みだからな……。断る訳にはいかないだろう」

「お父様、本当に頼りなるわ。ありがとう」

「では、セッティングはいつにするんだ?」

 そうね……。いつにしようかな?
 それもなるべく早い方がいいと思うからなぁ?

「じゃあ、明後日にして」

「明後日な、分かった。 セッティングしておくよ。三人にはわたしから伝えておこう」
 
 お父様は渋々だけど、了承してくれたようだ。

「あっ、そのことなんだけどね、お父様」

「……ん?」

「その招待状は、わたしから出すわ」

 わたしがみんなを招待した方が、いいわよね?