ここにいるのは、会ったこともない方々ばかりだ。
 
「カルティナ姫、無事で本当に良かったです。とても心配していました」

「え……。あ、りがとう、ございます……」

「僕はルイト、と申します。お見知りおきを」

 ルイトさんと名乗るその人は、黒髪でストレートの短髪が特徴だった。

「……よ、よろしくお願いします。カルティナ、です」

「よろしくお願いします。カルティナ姫」

 挨拶したルイトさんと、握手を交わす。

「姫様、僕はカルナです。ご無事で何よりです」

「あ……よろしくお願いします」

 カルナさんは金髪ですぐに目立つ人であった。爽やかな感じのイケメンって感じの人だ。

「カルナとカルティナって、名前が似てますよね」

「はあ……そうですね」

「はじめまして、カルティナ姫。僕はアレンと申します。……姫様の婚約者として一番相応しい人だと、思っております」

「あ……アレンさん、ですか」

 アレンさんの特徴はピンク髪で、ゆるふわのパーマを掛けていた。見た目は一番目立つ人だ。
 整った顔立ちで、とてもキレイな肌をしていた。

「どうぞ気軽にアレン、とお呼びください」

「……はあ」

 わたしにはまだアレンさんのこと、呼び捨てには出来そうにない……。