それから数日後ーーー。

「あの、カルナさん……ですよね?」

「カルティナ姫!お待ちしておりました」

 今度はカルナさんとお出かけをすることになったわたしは、待ち合わせしていたミント橋へとやってきた。

「すみません、遅くなってしまって」

 待ち合わせ場所にはすでにカルナさんがいて、わたしに気付き微笑んでいた。

「いえ、時間通りですよ。僕が早く着いてしまっただけなので」

「そうですか。……良かった」
 
 カルナさんはこの前のような凛々しい格好ではなく、ちょっとラフな格好であった。
 
「すみません。僕としたことが、あなたをこんな場所にお呼びだししてまいました」

 と謝るカルナさんに、わたしは「いえ。気にしないでください」と伝えた。

「……姫、あなたは本当に優しい人ですね」

「そう……ですか?」

 そんなこともないような、気がするのだけど……。

「はい。 だから僕は、あなたと結婚したいと思ったのですが」

「……え?」

 カルナさんはわたしの手を引くと「さ、行きましょう、姫」と歩き出す。

「あの、カルナさん。今日はどこへ行くのですか?」