ルイトさんとのお出かけ?を終えたわたしは、屋敷へと戻った。
 そして部屋に戻る途中で「カルティナ」と声をかけられる。

「あ、お父様」

 声を掛けてきたのは、お父様だった。

「カルティナ、身体はもう大丈夫なのか?」

 お父様は心配そうに、わたしに問いかけてくる。

「ええ、もう大丈夫です」

「それは良かった。だが、あまり無理をしてはいけないよ」

「分かっています」

 そう言ってくるお父様に、わたしはそう返事をした。 

「……所でカルティナ、今日はルイトくんと出かけていたんだろ?」

「え? な、なんで知ってるの……?」

 そう聞くお父様の表情はなぜかちょっとだけ、嬉しそうでもあった。
 
「どうだったんだ?ルイトくんとは」

「え? どうだったって言われても……」

 どうだったと言えばいいのか……。恋愛経験がないわたしには、分かりもしない。
 普通の女の子なら、こういう時は何て言うのだろうか……?

「少しはお互いのことを知れたのではないか? ルイトくんは君を本当に、大切にしたいと言ってくれているし」

「……え、そうなの?」
 
 ルイトさんの気持ちは、やっぱり本物なのかな……?