わたしがそう聞くと、ルイトさんは嬉しそうに笑った。
「あの、ルイトさん……」
「何でしょうか?カルティナ姫」
わたしは歩きながらルイトさんに視線を向けると「ルイトさんは、今もシアノア島にいるのですか?」と問いかけた。
「はい、僕は今もシアノア島在住です。 ですが今は、カルティナ姫との結婚のために、近くにあるお屋敷に三人で住んでいます」
「さ、三人……?」
三人って……まさか……?
「はい。他の二人と一緒に生活をしています」
「え、ええっ!?」
そ、そうだったの……!?
まさか三人で一緒に生活をしているなんて想像もしていなかったわたしは、さぞかし驚いた。
「あれ?知らなかったのですか?」
「は、はい。知りませんでした」
そ、そうだったんだ……。
まさか三人で一緒に住んでいたとは……。
「僕たちの三人の中で姫との結婚が決まったら、残りの二人はそれぞれの故郷に帰ることが決まっていますので、その間の共同生活です」
と、ルイトさんは言ったのだった。
「そ、そうだったんですか」
三人で生活って、気まずくなったりしないのかな……?