「カルティナ姫」

「ルイトさん、突然お呼びだてしてすみません」

 数日後、今度はルイトさんを呼び出したわたし。

「いえ、カルティナ姫の呼び出しとあらば、いつでも駆けつけますよ」

 ルイトさんはわたしを見て、優しく微笑んでいる。

「ありがとうございます」

「所で、今日は将来のことを話し合うんでしたよね?」

「はい」

 ルイトさんとも、将来のことについて話したいとお願いした。ルイトさんは快く受け入れてくれた。

「もしルイトさんと結婚したとして、ルイトさんはわたしを幸せにする自信はありますか?」

「もちろんです。僕は必ず、あなたを幸せにします」

 やっぱりルイトさんも、男らしい人だな。ほしい言葉をストレートに伝えてくれる。

「あなただけではありません。子供が出来た時、子供にもたくさんの愛を注ぎたいと思っています」

「子供、にも……?」

「はい。カルティナ姫と結婚して、子供が出来たら、家族みんなで幸せに暮らしましょう」

 ルイトさんのその素直な言葉が、わたしにはすごく嬉しかった。
 胸がドキドキするような、ザワザワするような、そんな感覚がした。