「アレンさん、こんな所で会うなんて偶然ですね?」

 まさかアレンさんに会うなんて、思ってもなかったよ。

「本当だね。まさかこんな所で姫に会えるなんてね。 うん、これはまさに運命だ」

「う、運命……?」
  
 アレンさんはそっと微笑み、わたしの手をそっと握りしめる。

「そう、俺と姫はやっぱり運命だったんだ。こうして出会うべくして出会った、運命なんだよ」

 アレンさんはそう言って、わたしの右手にそっとキスをした。

「あ、アレンさん……あのっ」

 アレンさんは相変わらずキラキラとしていて、まさにイケメンと言えるだろう。
 誰が見ても、アレンさんはイケメン枠に入ると思う。 アレンさんはモテると思うし。

「カルティナ姫、やっぱり俺には姫しかないって分かった」

 アレンさんは、わたしの頬をそっと撫でていく。

「……え?」

 なぜだか、アレンさんに見つめられるとすごくドキドキして、胸の鼓動がうるさくなる。
 なんか、顔が赤くなりそうだ。

「姫、俺と結婚しよう」

「……へっ!?」

 あ、アレンさんからもプロポーズ!?

「姫のことは、俺が絶対に幸せにする」